朝の波紋(1)
朝の波紋
昭和27年5月1日公開
監督:五所平之助
                   主演:高峰秀子(瀧本篤子役)
                      池部良(伊能田二平太役)
                      岡田英次(梶五郎役)
          高峰秀子が半年間のフランス生活から帰国して、最初の出演映画です。
          朝日新聞で連載された高見順原作の小説から映画化されました。

あらすじ(キネマ旬報データページから)
「瀧本篤子は、貿易会社三光商事の社長秘書として、巧みな英語と事務処理の腕前とをかわれていた。彼女の家には親類の健ちゃんという少年をあずかっていた。健ちゃんの父は戦死し、母は箱根でホテル勤めをしていた。健ちゃんの仲良しにイノさんこと伊能田二平太という青年がいる。彼も富士商事という大きな貿易会社に勤めているが、元々学究的で英会話の苦手な彼はたびたび会社でヘマをやる。社長の外遊中、篤子はバイヤーのブラットフォード氏から大きな仕事をもらう。営業部長の久富が渋るのを、梶五郎という青年社員は篤子を助けてこの仕事をやりとげようという。そのため篤子は間に合わない注文品の催促に梶と神戸まで出かけて行く。ブラッドフォード氏との契約は元は富士商事のものだったので篤子は、色々な障害はイノさんが故意にやっているものと誤解するが、実はかえって彼が篤子のため尽力していてくれた事実を知って感謝する。そのためか神戸で梶からの求婚も篤子には何となく素直に受取れないものがあった。イノさんは同僚が胸の病気で苦しんでいることから、新薬ストレプトマイシンの困難な輸入契約をなしとげて、初めて社長から大いに認められる。その成功のお礼に彼は健ちゃんの母、お加代さんを会社に雇ってもらうことにして箱根から呼び寄せるが、その頃健ちゃんは愛犬のペケを捨るようにといわれたことから家出してしまう。健ちゃんの行方を探すイノさんの真剣な態度を見て篤子は初めて自分の求めていた人が彼であったことに気がついたのだった。」

映画冒頭シーン
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日比谷交差点を有楽町に向かって自動車が進みます。

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高架下を通ってすぐ左折日劇の手前を進みます。


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カメラは有楽町駅からと思われる場所から大手町方面を俯瞰します。
左手に毎日新聞東京本社の建物

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冒頭シーンのオールズモビルの移動ルート

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主人公が勤める三幸商事の建物に到着します。
自動車は1951年か、52年型のオールズモビルと思われます。
三幸商事の建物の場所は今のところ不明です。

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仕事を終えて、主人公の瀧本篤子は六本木のバス停を降ります。
路線バスは犬のマスコットが特徴の小田急バスのようです。

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赤丸がバス停、高峰秀子がいた場所